令和元年5月20日(月)加茂浄禅寺の本堂にて、「北前船寄港地日本遺産」追加認定の記者会見が行われました。会見には、皆川鶴岡市長はじめ、加茂地区自治振興会田中会長、致道博物館酒井館長、善寳寺次局長の百瀬住職、他関係職員、鶴岡市議会議員の方々がご出席くださいました。
 
 文化庁が20日に発表した今回の北前船寄港地日本遺産は、今回の追加認定の6県7市町合わせて合計16道府県45市町となりました。
 日本遺産ストーリーの「荒波を越えた男たちの夢が紡いた異空間~北前船寄港地・船主集落~」に今回の記者会見の会場となった加茂浄禅寺に奉納されてある北前船で関西から運ばれた釣鐘と加茂石名坂家、加茂の海に向かって通る道が残っている町並み、善寳寺の五百羅漢堂、致道博物館に加茂春日神社より奉納されてある北前船の縮小模型船と台帳などが認定確定に導いた。今回の追加認定が最終形となり、今後の追加認定は予定に無いとの事です。
 北前船日本遺産は、2017年4月酒田市が先に認定されました。鶴岡市としては、五重の塔と長い石段が続く出羽三山(17年認定)が1つ目の日本遺産に認定され、サムライシルク松ヶ岡開墾場の絹産業の歴史(18年認定)が2つ目の日本遺産。それに続く今回の北前船寄港地日本遺産が3つ目となりました。全国で一番日本遺産がある市になったということで、鶴岡市全体がお祝いムードになりました。今後の活動として、9月に北前船フォーラムが酒田市と鶴岡市とで行われる予定になっています。
 
 認定発表会見後に、加茂泊町大黒舞保存会(会長冨塚壽一)の皆さんによる舞が披露されました。泊町大黒舞は、大黒様と恵比寿様が一緒に踊る大漁と商売繁盛の舞。謡の歌詞には、「加茂」の地名はもちろん、「加賀」など北前船の他の寄港地の地名も入っています。保存会のメンバーは平均年齢が80代と高齢化し、泊町の先祖たちが守り続けてきた大黒舞をなんとか無くさずに引継いでいきたいと、地元自治会が運営する加茂地区生涯学習講座のバックアップで、加茂の若者たちに来月6月から引継ぐ練習会が始まる予定です。
 
 益々加茂が楽しくなってきました。今後、鶴岡市や酒田市、地元加茂の文化遺産を愛する会、全国北前船寄港地の方々と協力し、加茂をもっと魅力的な加茂にしていこうと思っています。
 
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