平成29年10月31日(火)に自治振興会主催の視察研修に行ってきました。視察のメンバーは、各町内会長、住民会長。自治会地域振興部、自治 会関係者です。
当日は、8名が参加してくれました。行先は、秋田県男鹿市の加茂青砂地区。同じ「加茂地区」ということと、同じ日本海に面している港町ということ、まちの中にある小学校が10数年前に閉校しているということ、近くに「男鹿水族館」があるということ。「加茂地区」と「青砂地区」が合併し、今の「加茂青砂地区」になったということです。港の逆側には、砂利浜が広がり、春から秋にかけて気候が良い時は、家族連れの方々がバーベキューやキャンプなどをして賑わうそうです。その砂利浜にある岩場に目を向けると、なんとも珍しく、青い岩でした。地名の「青砂」の由来ともなっている岩でした。
我が加茂地 区と似た環境にある男鹿市の加茂地区に興味をもち、男鹿市役所の職員の方にご相談をしたところ快く視察を受け入れて頂き、当日、男鹿市の加茂の町内会長さんが都合が悪いということで、職員の方が案内をしてくださいました。男鹿市役所の方のとても丁寧な対応に、とても感激をしました。
今、TVのCMでもなまはげと共に放映されている木造校舎の「加茂青砂小学校」(2001年に閉校)がとても印象的でした。今は、登録有形文化財として今でも地域の方を中心に使用されておりました。
学校前にある「合川南小学校児童慰霊碑」も視察してきました。昭和56年に起こった日本海中部地震で津波にのまれ命を無くした子供たちの慰霊塔でした。亡くなった子供たちの親族の方々が立てた慰霊塔だそうです。加茂青砂地区の方々が、今も大切に管理してくれていました。津波の恐ろしさをまだ知らないこどもたちが、引いた海を見に行ったそうです。加茂地区も海に面していて、いつ津波が襲ってくるかわからない地形にあります。改めて津波の怖さを教えて頂いた慰霊塔に全員で手を合わせてきました。
また、加茂青砂地区の一番外れにある、カンカネ洞にも行ってきました。加茂に洞窟はないので、みんな興味深々で奥まで足を踏み入れ見学をしてきました。昔は、「カギカケの穴」と呼ばれていて、加茂青砂までの道が途絶えた時、岸壁にカギをかけて登ったこと からこの名がついたそうです。怪しい者が侵入して来ないように、錠前をおろしていたそうで、その錠前のことを「カンカネ」と呼んだことから「カギ」=「カンカネ」となり、今の名前に至ったそうです。
男鹿の加茂地区は、漁が盛んで、年中海産物が取れるということでした。ほとんどの方が漁師だということで、本当に漁師町でした。しかし、若者が減少し、空き家が多く見られました。我が加茂地区も同じですが、考え方や行動で、地域にいろんな方が足を運んでくれるのではないかと改めて学んできたところです。今回の視察を無駄にせず、今後の加茂地区に活用したいと思います。