東北公益文科大学 庄内オフィス および 鶴岡市加茂地区自治振興会からのお知らせです。
平成28年度 庄内の達人プロジェクト「〜庄内の港町・加茂の達人を見つけよう〜 達人への聞き書き」、本日平成28年8月20日(土)と明日8月21日(日)開催です。
塩野米松先生の「聞き書き」に関するオモシロ話や全国で開催された「聞き書き」会に関する、ためになるお話を聞くことができるチャンスですので、地域の皆さんの多数のご参加をお待ちしております。
<概要>
(1)庄内の達人プロジェクトとは
「庄内の達人プロジェクト」は、庄内で活躍する「達人」を、「高校生」が訪ね、「聞き書き」をする中で、庄内地域がどのような人の思い、はたらき、関係性で成り立っているのかを知り、理解し、考えるためのプログラムです。
平成28年度は古くからの歴史文化を有し、地域振興に熱心に取り組む、鶴岡市の港町・加茂地区在住の「達人」たちにお話を聞きます。
近年では、地域に根ざした伝統的な文化を後世に受け継ぐことが難しくなっていますが、そうした難しい状況にありながらも、庄内地域の文化を大切に守り継承しようとしている人たち、また、伝統的な文化に新たな光を当てている人たちがいます。
学校生活の中では、なかなか出会うことのない、そうした「庄内の達人」と「聞き書き」を通して出会い、少子高齢化、地域経済・産業の課題、人口流出等の社会問題についても、達人が語る「ものがたり」を通して具体的に理解し、「社会」を知るきっかけとなります。
(2)「聞き書き」とは
「聞き書き」は、皆さんがイメージするように、相手の話を聞いて、それを文章にまとめる(書く)という手法です。
しかし、意外かもしれませんが、「聞き書き」は「自分」を知る作業でもあります。
相手の話を聞いて、その人の人生・生活・考え方に触れることーー相手と出会う事によって、皆さん自身も自分を知ることになります。
「聞き書き」では、皆さんが話し手から聞いた話を、あたかもその人が「語って」いるように、文章にまとめていきます。「語り手の語り口(ことば)」で丁寧にまとめられた文章は、それを読む人に共感を持って迎えられるでしょう。
(3)「聞き書き」の効用 一歩踏み出すために・・・
自分の生まれ育った地域が、どうも元気がないようだ、なんとかしなければならない、でも、どうしたらよいか分からない・・・
そんなモヤモヤした気持ちを解消するヒントが、「聞き書き」を通じた達人との対話の中で、きっと見つかるはずです。
そして高校生の皆さんが残す「聞き書き」作品は、世代を超え受け継がれ、今後、庄内という地域の未来を考える上での道標となることでしょう。
平成28年8月20日(土)、21日(日)研修合宿のプログラム
8月20日(土)〜聞き書き研修・実習〜
08:30 東北公益文化大学に集合・出発
09:30 加茂コミセンにて、開会式・主催者挨拶・オリエンテーション
09:50 大学生による聞き書き成果発表会(10分×3グループより報告、質疑)
10:30 研修(1)塩野米松先生講義
11:30 聞き書き実習 ①インタビュー項目を考える
12:15 昼食・休憩
13:00 聞き書き実習 ②聞き書きの実践(インタビュー:長谷川芳男様、40分程度)
14:00 研修(2)聞き書き実習 ③テープ起こし・レポートの作成
18:00 移動
18:30 入浴 いこいの村庄内
19:30 移動 加茂 極楽寺へ
20:00 極楽寺にて夕食
21:00 聞き書き実習 ④レポート完成
22:30 就寝
8月21日(日)〜レポート講評〜
07:30 起床・準備・移動 極楽寺から加茂コミセンへ
08:00 加茂コミセンにて朝食
09:30 塩野米松先生によるレポート講評
11:00 休憩
11:05 今後の説明、達人紹介・希望調査、ふりかえり
11:30 閉会式
11:40 会場(加茂コミセン)出発 大学に移動(12:15到着予定)