平成28年5月29日(日)午前9時から午後1時まで、加茂坂古道を歩こう会(主催 加茂の文化遺産を愛する会)が、元ほとりあ館長の植松芳平氏、大山自然を愛する会の石川寛治氏、樋坂聡加茂小学校校長、渡辺暁雄東北公益文科大学准教授をお迎えして、小学生を含む21名の参加者にて開催されました。
加茂坂峠古道物語
港町加茂は、明治の頃、物資の流入がさかんになり、1891年加茂隧道が開通した。しかし、それまでは加茂山系を越える山道を背負子達が物資を背負って運んでいた。加茂峠を通る古道の一つに約200年前(1812年)湯殿山行者鉄門海が新しく切り開き、明治(1871年)初め、鉄門海の遺志を受け継いだ鉄竜海が峠を切下げ拡幅工事をした古道がある。その古道には、参り墓などがあり、当時をしのぶことができる。数通りの枝道もあり、今も散策できる古道である。
また、加茂古道、加茂隧道を含む一群の古人の功績はとても貴重な土木遺産に該当すると思われますので、今度は土木遺産登録に向けての活動をおこなっていきたいと考えています。
加茂古道には魅力がいっぱい
春の蝶と山野草編
①「天女の羽衣」スジホソヤマキチョウ 成虫のまま越冬、春早く産卵し命をつなぐ
②仮眠するテング(テング)チョウ
③「春の妖精」ギフチョウ 食草・コシノカンアオイなど
④ルリシジミ 春早く多くの蝶にさきがけて発生する
⑤多雪地に産する日本固有の植物シラネアオイ(白根葵)
⑥ルリソウ(瑠璃草)
⑦オニシバリ(別名夏坊主)樹皮が堅く「鬼を縛ることもできる」とのことから命名された。夏に落葉する珍しい冬緑樹
⑧サルトリイバラ(猿捕茨)サルトリイバラの柏餅は西日本で食されています
加茂古道を歩こう会について
鉄門海上人が開削を始め、鉄龍海上人が成しとげた「加茂古道」を活かしたまちづくり活性化事業の第一弾として「加茂古道を歩こう会」を実施し、加茂の歴史・地理・自然・文化等について学び合い、郷土を愛する心を培うとともにまちづくりの機運をつくっていく
日程は次のとおりでした。
受付開始 8:30 加茂コミセン講堂
開会行事 9:00 副会長あいさつ、オリエンテーション
研修日程 9:30 コミセン出発
10:00 旧加茂坂トンネル前稲荷
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石像文化財・稲荷社
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峠付近の説明、休憩(記念写真)
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11:15 旧トンネル上の峰づたい
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俗称「土取場」
12:00 加茂コミセン着
「おにぎり弁当」昼食交流会
13:00 閉会
午後からは5月例会が開催され、ワークショップでは味噌玉をつくりました。
100グラムの味噌に、削り鰹を25グラム混ぜて8等分し、好きな乾燥具材と一緒にお湯で溶かして出来上がりです。これから加茂の味噌玉をみんなで作っていきたいと思います。