加茂東町の伊藤薫さんの友人で、釘宮正隆さんが自作の船で日本海を北上しています。
平成28年5月23日(月)より5月28日(土)まで、鶴岡市加茂港に寄港して、有志の加茂小学校の子ども達と県立加茂水産高校の生徒さんに「もの創り」の楽しさを教えてみたいとのご希望でありましたので、加茂地区自治振興会(放課後子ども教室との共催の件)と鶴岡市立加茂小学校に打診させていただいたところ、ぜひお願いしたいとの事でしたので、企画・学校を通じてのご案内をさせていただきました。
加茂小学校有志の児童さんには5月25日午後3時から、「クラフトマンくぎさんの無料工作教室 in 鶴岡市加茂」を開催させていただき、加茂水産高等学校有志の生徒の皆さんには、本日5月27日午後に開催させていただくことになりました。
ここでは5月25日に開催された、加茂小学校有志の児童さんを迎えての工作教室の様子を報告させていただきます。
釘宮正隆さんについての略歴をお知らせします。
工業デザイナー
より安く早く、金型等を熾して工業試作品を作ることに関しては、全国トップの方です。
大分県生まれ。千葉大学工学部工業意匠科卒業。
(株)綜建築研究所にてプラスチック断熱サッシ開発、プレハブ住宅工法の研究
(株)テクノプロト設立 集合住宅可変内装システム開発 東日本大震災支援仮設ドームの開発と現地施工を行った
現在、スタジオ テクノプロト代表 静岡県裾野市にて様々な物作りを展開
2014年春より自作した船にて日本周航の旅を開始。沿岸区域を主に漁港伝いに自作艇(CraftmanShip)で周航しつつ、「各寄港地周辺の風土・観光・人のレポート」「理科教育の要となるスターリングエンジンの紹介と技術・環境啓蒙」「地域の児童・学生への工作指導」「地域の中小企業への開発・試作指導」等の活動を行っていらっしゃる方です。
「クラフトマンくぎさんの無料工作教室 in 鶴岡市加茂」
5月25日(水)午後3時15分より午後4時30分まで、加茂コミュニティセンター1階講堂にて、放課後子ども教室との共催にて開催させていただきました。
参加してくれた有志児童の皆さんは13名、放課後子ども教室の講師の皆さまも3名参加していただきました。
約1時間30分の工作教室の流れは以下のとおりです。
プラスチック製の小さなプレジャーボートと斧のマスコットの作成、木版の成形の基本を工作を通じて学んでいきます。
①2液を混ぜると固まるプラスチックを計量しながら混ぜ、シリコンで作られた型に流し込みます(プレジャーボートの屋根部分、斧マスコットの柄部分の成形)
②木版2枚について接着剤を付けて貼り合わせ、木型に巻いて流暢なカーブ(反り)をつくります
③ ①②で作成した部品が固まるまで、スターリングエンジンの原理の説明と実演
④プラスチック板を木型にはめて、カセットコンロで暖めながら柔らかくし、約20秒で成形します(プレジャーボートの舟・窓ガラスの成形)
⑤部品群を型から取りだし、やすり等を使って形出し仕上げをおこなっていきます
⑥最後に部品を接着して完成(今回は時間切れだったので、釘宮さんがおこないました)
参加してくれたお友達はみな、くぎさんの説明やお手本作業にすぐさま目が釘付けとなりました。「やってみたい人?」のかけ声にもどんどん反応し、参加してくれた皆さんひとりひとりに作業を分担してもらいました。
小学生には少し難しい内容でもありましたが、子ども達の目のキラキラ感をとっても感じられるいい工作教室になりました。
開催日が鶴岡の天神祭の日と重なってしまいましたが、子ども達を送り出して下さったお父さんお母さんや、暖かく見守っていただきました学校・自治会の皆さまに感謝感謝です。
最後にこんな素敵な無料工作教室を開催していただいた釘宮正隆さん、どうもありがとうございました。この先の航海(秋田〜青森〜函館〜八戸〜三陸沿岸)もどうぞお気を付けてくださいね。また機会がありましたら、ぜひ鶴岡市加茂にお越し下さい。