加茂地区自治振興会では、住民の皆様の思いを山形県知事、鶴岡市長に伝えるべく署名運動を行うこととしましたので、ご署名を8月末日までにお願いします。
平成27年8月
加茂地区の皆様へ
赤灯台(正式名称:加茂港西内防波堤灯台)の保存に向けての署名のお願い
加茂地区自治振興会 会長 田中正志
加茂町内会長会 会長 土屋 仁
平成27年8月18日、山形県県土整備部酒田港湾事務所長に加茂地区自治振興会長、加茂町内会長会会長、加茂の文化遺産を愛する会会員一同の連名で、下記内容の要望書を提出しました。
その場で「現在の場所でなく、県が整備予定の海浜緑地公園(加茂水産高校裏)内にモニュメント的に残すことを検討している」との回答でした。地元としては「石積みの防波堤」と「赤灯台」は一体で加茂港の重要な景観をなしており、現在の場所に残してもらうことを強く要望してまいりたいと考えております。
住民の皆様の思いを山形県知事、鶴岡市長に伝えるべく署名運動を行うこととしましたので、署名をお願いします。
以下は、赤灯台(正式名称:加茂港西内防波堤灯台)の保存に関する要望書 (山形県県土整備部酒田港湾事務所長 宛て)です。
平素より、当地区の活動につきましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
さて、今般、海上保安庁の灯台再編計画の中で、加茂地区の三灯台について、荒崎灯台は太陽電池・LED化して残し、北防波堤の白灯台は離岸堤に機能を移し撤去、赤灯台は撤去、現白灯台、赤灯台の跡地に山形県が標識灯を建設すると聞き及んでおります。
赤灯台は昭和37年に初点灯し、以来50年余り加茂港に来る船舶の安全航行に寄与してきたとともに、明治時代に建設された石組みの堤防に設置されており、加茂の港湾の景観を構成する重要な要素として、加茂地域の住民のみならず、加茂地区を訪れる方々に、港が交易、漁業で栄えた時代の象徴として親しまれ、目を楽しませてきたかけがえのない宝物であります。
加茂小学校の子ども達も校外写生の際には必ずといっていいほど赤灯台を描いてきましたし、国道112号線の加茂T字路から見える日本海に沈む夕陽と赤灯台、白灯台のコントラストの美しさはこれからも残していかなければいけない景観であると考えております。
また、山形県が主催して行った景観回廊事業でも加茂地区の重要な景観であるという認識は共有され、その事業を通じて行われた加茂地区のマンホールの蓋のデザインコンテストでは、石組みの堤防と赤灯台が描かれたデザインが最終的に採用されたことを考えても住民生活にとってもなくてはならないものという思いが結実した結果と思われます。
7月9日に開催された加茂地区での説明会においても、地域の住民から「赤灯台は加茂の心象風景で無くなっては困る」「加茂の一つの顔でなくしたくない」「加茂水族館同様、加茂のシンボル」という意見が出され、参加した全員の総意で赤灯台を残して欲しいとの気持ちを伝えたところであります。
今後、地区として維持・保存に向けてこれまで以上に積極的にかかわっていく所存でありますので、この貴重な建造物の持つ歴史的な価値、加茂住民の赤灯台に寄せる思いなどについてご理解いただき、山形県が新たに設置する標識灯と一体の施設として赤灯台を保存していただきますよう、強く要望します。