平成26年5月31日(土)午前10時より、新しい鶴岡市立加茂水族館(クラゲドリーム館)の開館記念セレモニーが開催されました。
最初に、加茂小学校児童による歌(緑のラララ)と4年生による獅子舞が披露された後、「パッコロ(獅子舞)でお清め!願いを込めて踊ったよ。開館セレモニーの始まり始まり...」という生徒たちの元気な声でセレモニーが始まりました。
山形県知事、吉村美栄子氏・村上館長など関係者10人によるテープカットが行われると、館内エントランスホールにて鶴岡市長榎本政規氏と村上龍男館長による式辞が述べられました。
鶴岡市長の榎本氏は今までの感謝と共に「地域の皆様へ改めて協力をお願いしたい。開館後は渋滞などが予想され関係者や地域の皆さんの理解とご協力を賜わりたい」と述べられました。
村上館長は、「クラゲに出あったとたん今まで真っ暗で動けなかった所に希望の光を見いだせた。あの時、クラゲに出会ったのは早くも遅くてもダメでワンチャンスだったのではないか。オワンクラゲについては、若い人の努力の上で下村先生へとつながった。自分が水族館に携わった48年間は5mの水槽(クラゲシアター)を作るためにあったのではないか。これからも若い人が希望に燃えて、羽ばたいていけるようにと祈っている」と述べられました。
祝辞として、山形県知事吉村美栄子氏は「子どもが小さかった頃に海水浴帰りに立ち寄った水族館(旧館)は海の匂いがする素朴な水族館だったがデラックスに生まれ変わりました」と、また、元ベルリン動物園園長ユルゲン・ランゲ氏は「2年前に訪れた時、館内はほとんどクラゲが占めており、クラゲで成り立つとはクラゲに携わる者にとって夢のまた夢であった。展示の仕方も工夫され、虫メガネや顕微鏡で見れたり、小さくて優雅なクラゲ、大きくて力強いクラゲなど、同じクラゲでも全く違うように、展示そのものが優れていた。あれから2年、前回訪問した時の村上館長の夢が現実となり、巨大な水槽を見たとき、ただのクラゲの水族館ではないことを物語っていた。村上館長、奥泉副館長、スタッフの皆さんのこの1年の様々な努力に賛辞を述べたい」と述べられました。
最後におよそ210年前描かれたというミズクラゲの絵をプレゼントし、「ミズクラゲはドイツにも日本にも居るクラゲ、両方の水族館の橋渡しになれば...」と挨拶されました。
応援メッセージとして、ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)館長の安部義孝氏とクラゲ研究所特別研究員でクラネタリウムの名称を発案した山口莉奈氏より応援メーッセージが述べられました。
また、下村脩博士が名誉館長に就任された報告とメッセージを村上館長が代読しました。
そして、山形ディスティネーションキャンペーン盛上げ隊「第1号」をハナガサクラゲが受領し、奥泉館長が代理として交付証を受けました。
その後参列者による館内見学が行われ、新しい水族館の完成をみんなでお祝いしました。
生まれたての新しい加茂水族館、みんなの力で大事に大事に育てていきたいですね